2009年11月29日日曜日
2009年11月28日土曜日
2009年11月14日土曜日
2位ではダメか
私は基礎科学の研究をしているわけでもなく、またやっていることにさほどお金を必要としません。しかし国の税金から研究費をいただいて研究していることに変わりはないので、昨日の仕分けにはそれなりの関心を寄せていました。結果はともかくとして、新聞でも報じられている某国会議員の「世界一を目指す理由は何か。2位ではだめか」という言葉には愕然としました。しかも私が見た新聞によれば、某東大教授が「一番だから良いわけではない」と言ったらしいですね。大学関係者がそういうことを言いだすこの国の研究者のモラルは、ここまで低下してしまったのでしょうか。極東のローカルリーグでそこそこの成績を残して満足しているだけの者を再生産することに拍車をかけるということがどういうインプリケーションを持つのかを論理的に説明できない、仕分け人の中の学識関係者、さらには文科省の役人(彼らのほとんどは学士卒なので、できなくて当然か)というのは痛恨の極みですね。もちろん野球がその代表例であるように、ローカルリーグがなければ、トップリーグも成り立ちません。その意味で、ローカルリーグの存在を否定するわけではありません。要は上に上がろうとするモチベーションの問題で、まさにこの発言はそのモチベーションを否定するという意味において、個人的には非常に忌々しきものだと思います。
2009年10月28日水曜日
2009年10月25日日曜日
北海道心理学会@名寄
2009年9月29日火曜日
35才問題
柳田先生のブログ35才問題、大隅先生のブログ柳田先生の「35才問題」を読んでをたまたま目にしました。そういえば、たまたま目にしたものとして、杉山愛選手が引退するにあたって、彼女の頑張りと団塊ジュニアの時代背景を重ねた(やれやれと思うような)新聞記事もありましたが・・・。
大隅先生が挙げていらっしゃる江崎玲於奈先生の言葉に類似した内容をアメリカにいたとき共同研究者から耳にしていて、35才というのは、私にとって1つの壁としてそびえていました。ただ実際にそこに来てしまうと、もちろんその前後で急に何か変わるわけでもなく、あっけない感じがとてもしました。もちろん、柳田先生や大隅先生が書かれているその点においていろいろなそこはかとない不安はあるのだけど、別にそれは35云々ではなく、その前(おそらくこの道を進み出したころ)からずっとあり、しかもそのときから「不確実であること」はずっと続くだろうなあという予感はあったように覚えています。
時代背景を重ねるのはあまり好きではないのですが、こういった昔からのそこはかとない不安は、新聞記事の言葉を借りれば、同世代の人数が多いことによる競争のせいとか、バブル崩壊やその後の不況のせいとかになるんでしょうか。賛否両論あるでしょうが、それでは(柳田先生のブログで書かれているような牧歌的な)昔のシステムがいいかと言われれば、個人的には、そうは思いません。少なくともこの道において、高い不確実性というのは決して悪いことではないし、そういうそこはかとない不安は往々にして内省を促し、モチベーションの一部へと転化されていると思うからです。ただもちろん、こういったスピリットを絶やさないようにするには何らかのポジションに就いていることが必要で、そのためにも特に大隅先生が挙げていらっしゃるような一種のコーディネーター的な職がもっと増えていったらいいのですが(実際この手のことは、一握りの助教が「適性」なんてお構いなしにやっているわけですから)・・・。
大隅先生が挙げていらっしゃる江崎玲於奈先生の言葉に類似した内容をアメリカにいたとき共同研究者から耳にしていて、35才というのは、私にとって1つの壁としてそびえていました。ただ実際にそこに来てしまうと、もちろんその前後で急に何か変わるわけでもなく、あっけない感じがとてもしました。もちろん、柳田先生や大隅先生が書かれているその点においていろいろなそこはかとない不安はあるのだけど、別にそれは35云々ではなく、その前(おそらくこの道を進み出したころ)からずっとあり、しかもそのときから「不確実であること」はずっと続くだろうなあという予感はあったように覚えています。
時代背景を重ねるのはあまり好きではないのですが、こういった昔からのそこはかとない不安は、新聞記事の言葉を借りれば、同世代の人数が多いことによる競争のせいとか、バブル崩壊やその後の不況のせいとかになるんでしょうか。賛否両論あるでしょうが、それでは(柳田先生のブログで書かれているような牧歌的な)昔のシステムがいいかと言われれば、個人的には、そうは思いません。少なくともこの道において、高い不確実性というのは決して悪いことではないし、そういうそこはかとない不安は往々にして内省を促し、モチベーションの一部へと転化されていると思うからです。ただもちろん、こういったスピリットを絶やさないようにするには何らかのポジションに就いていることが必要で、そのためにも特に大隅先生が挙げていらっしゃるような一種のコーディネーター的な職がもっと増えていったらいいのですが(実際この手のことは、一握りの助教が「適性」なんてお構いなしにやっているわけですから)・・・。
2009年9月15日火曜日
読書
幸いなことに後期に突入する前にいろいろなことが一段落し、少し落ち着きを取り戻してきました(とはいえ、ここ数日は学内でのオフィスの移動に時間をとられていましたが)。島岡要さんの「やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論」は、こんなときに読むのがぴったりの本でした。仕事を通じて人間として成長していくことを私自身しばしば感じますし、だからこそ仕事つまり研究に対して真摯でなければならないとよく思います。また研究者の仕事とは、私にとって「人間として成長していく」という意味での自己実現を最も可能にしてくれるものであり、もちろんそれは常にchallengingですが、それゆえにやりがいがあります。こういった仕事に従事できるのは、幸せだなあと思います。
2009年9月13日日曜日
停電
年に1回の全学停電で仕事にならないため、中島公園にある北海道立文学館に行って、三浦綾子さんの特別展を見てきました。時間を持て余していた学生時代でさえも三浦綾子の本はろくに読んだことがなかったのですが、北海道に来て、どうもそれがプライムとして働いたのか、ここ5年ぐらいの間に結構読むようになりました。ミシガン大学の図書館における蔵書は、やたらに日本の文学作品が充実していたりするのですが、ポスドクという自由な身分を最大限活かし、そこで好き放題読んでいたというのも理由の1つです。塩狩峠、泥流地帯、銃口・・・このあたりは、泣きながら読んでいました。私は、遠藤周作の作品も結構好きなのですが、遠藤周作と三浦綾子の作品は、描かれている人物の「強さ」において対極的だと思います。個人的には、遠藤周作の作品における迷いまくる「優しい」人物像、それとは対極の、三浦綾子の作品におけるある意味「強い」主人公、どちらにも心を揺さぶられます。ただ、これは私のバイアスかもしれませんが、三浦さんの作品における強さのバックボーンは、やはり北海道にあるような気がするんですよね。手前みそになりますが、北海道の特異性の一部というのは、このあたりにあると思います。
2009年9月1日火曜日
2009年7月28日火曜日
サイエンスフェスタ
昨年、非常勤で社会心理学を教えた際、Self-handicappingに触れたわけですが、何人もの学生が「自分に思い当たる節があって、なるほどと思った」と感想を述べてくれました。こちらとしては、しめしめという感じだったわけですが、残念ながらSelf-handicappingは、わかっていたところで決して陥らないというものではないというのがつらいところです(まあ人の行動なんてそんなものばかりですが)。というわけで、今の私の状況がこれでバレバレかもしれません。
今年の冬に国立科学博物館@上野で「サイエンスフェスタ」というのが開かれ、北大は12月11日~20日にそこで企画展をやります。うちのGCOEも出展します。北大の科学技術コミュニケーターの皆さんのお力を借りて、少しずつですが進んでいます。
北海道大学、上野への道。(たまに私が登場します・・・)
今年の冬に国立科学博物館@上野で「サイエンスフェスタ」というのが開かれ、北大は12月11日~20日にそこで企画展をやります。うちのGCOEも出展します。北大の科学技術コミュニケーターの皆さんのお力を借りて、少しずつですが進んでいます。
北海道大学、上野への道。(たまに私が登場します・・・)
2009年7月19日日曜日
発表予定
先週、本州から戻ってきたら、珍しく風邪をひいてしまいました。しかものどと鼻にきてしまったので、アレルギーもちの私としては最も長引くパターンのやつにやられてしまいました。明日ちょっと用事があってまた本州に行くんですが、こんなんじゃテンションも上がりません。
更新するネタもないので、以下に今後の発表予定を載せます。
・北大GCOEで、7月31日、8月1日と"Socio-Ecological Approach to Cultural and Social Psychological Processes"という国際シンポを開催予定なんですが、ここでトークします。
・International Society for Research on Emotion @ Brussels (8月6日-8日) でのシンポで発表します。タイトルは、"Social orientation modulates the brain response to word-voice emotional incongruity"です。
・International Conference on Asia Pacific Psychologyという韓国心理学会と日本心理学会との共同シンポが8月24日にあって、トークします。
・日本心理学会第73回大会(8月26日-28日)でのワークショップ "Affective Neuroscience for Psychologists 9-社会的・文化的な感情神経科学-"で話題提供、"社会環境と信頼・協力:近年の研究の動向と今後の展開" で司会と指定討論します。
・日本社会心理学会第50回大会・日本グループ・ダイナミックス学会第56回大会合同大会(10月10日-12日)で、口頭発表します。タイトルは、「自主的移民と独立的エートス:北海道における選択による動機づけ効果」です。
更新するネタもないので、以下に今後の発表予定を載せます。
・北大GCOEで、7月31日、8月1日と"Socio-Ecological Approach to Cultural and Social Psychological Processes"という国際シンポを開催予定なんですが、ここでトークします。
・International Society for Research on Emotion @ Brussels (8月6日-8日) でのシンポで発表します。タイトルは、"Social orientation modulates the brain response to word-voice emotional incongruity"です。
・International Conference on Asia Pacific Psychologyという韓国心理学会と日本心理学会との共同シンポが8月24日にあって、トークします。
・日本心理学会第73回大会(8月26日-28日)でのワークショップ "Affective Neuroscience for Psychologists 9-社会的・文化的な感情神経科学-"で話題提供、"社会環境と信頼・協力:近年の研究の動向と今後の展開" で司会と指定討論します。
・日本社会心理学会第50回大会・日本グループ・ダイナミックス学会第56回大会合同大会(10月10日-12日)で、口頭発表します。タイトルは、「自主的移民と独立的エートス:北海道における選択による動機づけ効果」です。
2009年6月28日日曜日
2009年6月14日日曜日
西海岸
5月末から6月初めにかけて、スタンフォード大学・行動科学高等研究所、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)に行ってきました。UCSBでは、John ToobyとLeda CosmidesのlabとHeejung Kimのlabの2ヶ所でトークをしてきました。John ToobyとLeda Cosmidesが主となっている進化心理学センターと北大のGCOEとは、いわばsister centerでして、それ故にこういった研究交流の機会が得られるのは本当にありがたいことです。
これまでアメリカといえば、何かと中西部ばかりにしか足を運べず、なかなか西海岸に行く機会がなかったのですが、いろいろな意味でやっぱり西海岸はいいですね!
これまでアメリカといえば、何かと中西部ばかりにしか足を運べず、なかなか西海岸に行く機会がなかったのですが、いろいろな意味でやっぱり西海岸はいいですね!
2009年5月16日土曜日
2009年5月9日土曜日
2009年4月20日月曜日
実験社会科学入門
今期は非常勤がなく、担当授業は、社会科学実験研究センター提供の大学院共通科目「実験社会科学入門」のみ。昨年と同様に、早稲田の清水先生、河野先生が書かれた「入門政治経済学方法論」を最初に使用し、その後は私が選んだ社会科学諸分野の実験研究の論文をターゲットにしていろいろと議論していく内容です。社会心理の院生だけでなく経済や人類学の院生も来るので結構おもしろい議論になります。今年は議論するにはちょうどいい人数なんですが、ただそれ故にちょっと1人あたりの負担が大きくなってしまうかも。
2009年4月9日木曜日
大学院生募集
私が兼坦している北海道大学大学院文学研究科行動システム科学講座では、大学院生を募集中です。どうしても北海道というとその地理的要因により敷居が高いかもしれませんが、しかし研究に打ち込むには最高の環境であると言えると思います。手前みそになりますが、文化心理学に関して、今となっては日本においてここよりも充実したスタッフがいるところはそうないはずです。詳しくは、講座の大学院生募集のページをご覧下さい。
編訳書の出版
同僚の結城先生と私が編訳者となり、講座の大学院生数名とともに、Nisbett & Cohen "Culture of Honor"の翻訳を進めてきました。そしてこのたび、北大路書房から「名誉と暴力ーアメリカ南部の文化と心理」として出版されることになりました。本書のメッセージは、端的に言えば、アメリカ南部において暴力性が特徴的な理由は、気温や貧困、奴隷制度によるものではなく、「名誉の文化」にあるというものです。アメリカ開拓当初、南部にはそもそも牧畜を生業とした人々が入植し、しかもその自然環境は牧畜を行うのに適していたものの、人々は家畜を始めとする財を防衛するにはどうしたらいいかという問題に直面しました。政府権力が弱いため、頼りになるのは自分だけです。そのような環境のもとで自衛していくには、自分の弱さを露呈するのは致命的であり、むしろ侮辱されたらそれに対してやり返して自分の強さを示さなければなりません。そしてそういった暴力性がその環境において有効な行動となれば、同様の行動をとる人々の数は多くなり、侮辱されてもそれには応じないという行動をとるメリットはなくなってしまいます。興味深いのは、当然現在の南部の経済形態は牧畜ではないものの、しかし同様の行動形態が維持されている点です。つまり「やられたらやりかえせ」という行動原理を支えていた経済形態が消えてもなお、それが維持されているというのは、その行動原理が「この場面で人はこう行動するだろう」という期待になっており、それが法制度や家庭のしつけ等の公的な表象や日常のpracticeに反映されているからだと言えるかと思います。
・・・と長々書きましたが、もしよかったらぜひ購入してみて下さい!
・・・と長々書きましたが、もしよかったらぜひ購入してみて下さい!
2009年4月8日水曜日
give, give, give, give, give...
asahi.comの記事より(Giveの5乗で行こう)
勝間さんの破竹の勢い?も手伝ってか、説得力があります。かねてから、ゲーム論を知ることで人間行動の洞察は深まるものの、しかしそれに対して「無自覚に」行動しないと、相手からの返報の有無(とそれに対する期待)やそれに応じた自分の行動戦略の変更を気にするあまり、逆にそれが自分の行動をしばりつけると思っていました。個人的には、この手のアドバイスはその「無自覚さ」を引き戻してくれるもののように思えます。もっともここには明示されていませんが、見返りを周囲に期待しないことというのもセットで重要なのでしょう(しかしこれが難しい)。
・・・というわけで、まずは査読を片付けないと(苦笑)。
勝間さんの破竹の勢い?も手伝ってか、説得力があります。かねてから、ゲーム論を知ることで人間行動の洞察は深まるものの、しかしそれに対して「無自覚に」行動しないと、相手からの返報の有無(とそれに対する期待)やそれに応じた自分の行動戦略の変更を気にするあまり、逆にそれが自分の行動をしばりつけると思っていました。個人的には、この手のアドバイスはその「無自覚さ」を引き戻してくれるもののように思えます。もっともここには明示されていませんが、見返りを周囲に期待しないことというのもセットで重要なのでしょう(しかしこれが難しい)。
・・・というわけで、まずは査読を片付けないと(苦笑)。
2009年3月30日月曜日
今月
ものすごく辛い月だった。たぶんいろいろと感情的になってしまう出来事があったからだろう。本来3月とは、新学期に向けた充電期間であるべきはずなのに、それが全くできなかった。こんなんで大丈夫なんだろうか。
外は雪で、本州からちらほら聞こえてくる桜の便りとも縁遠い。
(追記, 4/1)いい訳めいてしまうが、この3月に実質的に北大で初めて卒論・修論を指導した学生を送り出したというのに、そんなこんなで彼らに対して大したはなむけもできなかった。社会に出るということは、世界が広がること(ただしそれは新たな発見や出会いといったポジティブ方向のみならず、価値観の異なる人間とのコンフリクトや理不尽な経験といったネガティブ方向への広がりでもある)であり、そこでもがくことこそ生きることなのだと思う。そういったもがきがもはやできなくなってしまった友のことを思うと、自分自身まだまだもがかなければと思うし、巣立っていった学生たちも精一杯もがいてほしいと思う。
外は雪で、本州からちらほら聞こえてくる桜の便りとも縁遠い。
(追記, 4/1)いい訳めいてしまうが、この3月に実質的に北大で初めて卒論・修論を指導した学生を送り出したというのに、そんなこんなで彼らに対して大したはなむけもできなかった。社会に出るということは、世界が広がること(ただしそれは新たな発見や出会いといったポジティブ方向のみならず、価値観の異なる人間とのコンフリクトや理不尽な経験といったネガティブ方向への広がりでもある)であり、そこでもがくことこそ生きることなのだと思う。そういったもがきがもはやできなくなってしまった友のことを思うと、自分自身まだまだもがかなければと思うし、巣立っていった学生たちも精一杯もがいてほしいと思う。
2009年3月18日水曜日
2009年3月15日日曜日
エンスト
自身の「エンスト」により、しばし休憩。ネットに接続しない数日間は、異なったライフスタイルを余儀なくされ、いつもより長く感じられた。久々に中島敦に触れ、「李陵」や「名人伝」といったお気に入りと比べいまいちだなと思っていた「山月記」や「文字禍」も案外よいことに気づき、そして大学生の頃はほぼ制覇していたのに、近年はすっかり魅力を感じなくなっていた沢木耕太郎の最近の作品を一気に読んで、昔と同様の読後感にひたっていた。もしかするとエンストで随分とやられていたから、何でもおもしろく読めてしまっただけかもしれないけど。
中島敦 (KAWADE道の手帖)
沢木耕太郎「凍」
中島敦 (KAWADE道の手帖)
沢木耕太郎「凍」
2009年3月2日月曜日
何によって憶えられたいか
少し前にドラッカーの「プロフェッショナルの条件」を読み、なるほどと思う点がいろいろあった。特に、本の最後に書かれていた「何によって憶えられたいか」という言葉にはぐっときた。これを肝に銘じることは、当然どういった研究をやっていくかと大きくかかわってくる。もちろん打算的になるのはまずいが。
2009年2月19日木曜日
in press
ようやくミシガンにいたときにとったデータを含む論文2本がin pressになりました。やれやれ。時間がかかるものです・・・。
Ishii, K., Tsukasaki, T., & Kitayama, S. (in press). Culture and visual perception: Does perceptual inference depend on culture? Japanese Psychological Research.
Rigdon, M. L., Ishii, K., Watabe, M., & Kitayama, S. (in press). Minimal social cues in the dictator game. Journal of Economic Psychology.
Ishii, K., Tsukasaki, T., & Kitayama, S. (in press). Culture and visual perception: Does perceptual inference depend on culture? Japanese Psychological Research.
Rigdon, M. L., Ishii, K., Watabe, M., & Kitayama, S. (in press). Minimal social cues in the dictator game. Journal of Economic Psychology.
2009年2月13日金曜日
2009年2月11日水曜日
帰国
いろいろな文脈で「やばいな」と思ったのが、SPSPの率直な感想。とはいえ、人間できることは限られているので、その制約のもと地道にやるしかないのだが・・・。
制約といえば、外的かつ物理的なものを考えてしまうが、人間というのは「生かされている」存在であるので、生きることそのものは必然的に「制約つき」である。私はずるい人間なので、こういうことに対し忘れたふりをしながら、日常生活を送っている。ただ、嫌な偶然として、その真実につい目をむけてしまう出来事がこの数年のSPSPの直後に2回あった。そして今年のSPSPから戻ってみると、いったい何の因果か、出産という人生で最も喜ばしい瞬間の1つを迎えた直後に突然の病が友人を襲い、現在非常に危険な状態であるという知らせを耳にした。無力さに打ちひしがれる。ともかく生きてほしい。
制約といえば、外的かつ物理的なものを考えてしまうが、人間というのは「生かされている」存在であるので、生きることそのものは必然的に「制約つき」である。私はずるい人間なので、こういうことに対し忘れたふりをしながら、日常生活を送っている。ただ、嫌な偶然として、その真実につい目をむけてしまう出来事がこの数年のSPSPの直後に2回あった。そして今年のSPSPから戻ってみると、いったい何の因果か、出産という人生で最も喜ばしい瞬間の1つを迎えた直後に突然の病が友人を襲い、現在非常に危険な状態であるという知らせを耳にした。無力さに打ちひしがれる。ともかく生きてほしい。
2009年2月3日火曜日
2009年1月28日水曜日
2009年1月26日月曜日
2009年1月12日月曜日
修論提出
先週末、間山さんが修論を提出しました。おめでとう!
私はそのチェックをしつつ、1つ論文を送り出し(うまくいくといいなあ)、下條氏の新刊をざっくり読みました。個人的には最初と最後はおもしろかったけど、途中、中だるみというか冗長な印象を受けました。一般向けの新書だからしょうがないのかも。さて現実逃避をしている場合ではない・・・。
下條信輔「サブリミナル・インパクト」
私はそのチェックをしつつ、1つ論文を送り出し(うまくいくといいなあ)、下條氏の新刊をざっくり読みました。個人的には最初と最後はおもしろかったけど、途中、中だるみというか冗長な印象を受けました。一般向けの新書だからしょうがないのかも。さて現実逃避をしている場合ではない・・・。
下條信輔「サブリミナル・インパクト」
2009年1月5日月曜日
新年
あけましておめでとうございます。今日から授業が始まり、すっかり通常モードになってしまいましたが、休み中はいろいろなことを忘れたふりをし、こんな本を読みました。今更かもしれませんが、竹中氏を見直すと同時にある理由からとても親近感を持ちました。本の内容とは少し脱線しますが、社会心理学をやっていながらも社会を変えたいという願望がなぜ自分には全くないのか、そのあたりのことを考えながら自分を振り返り、何を自分は知りたいのかという欲望の方向性を軌道修正していくのが今年のテーマなのかも。ただ何しろ漠然と思っているだけなので、何のことやらよくわかりませんが・・・。水村氏の本は、商売柄、その切実さを痛感しながら読了しました。
水村美苗「日本語が亡びるとき」
佐藤雅彦・竹中平蔵「経済ってそういうことだったのか会議」
水村美苗「日本語が亡びるとき」
佐藤雅彦・竹中平蔵「経済ってそういうことだったのか会議」
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