2010年12月30日木曜日

夕日


12月に入り、めっきり寒くなりました。実験が終わった後、あまりに夕日がきれいだったので、携帯を取り出して撮ったのがこの1枚。眺望の良さに関しても未だ慣れず、すばらしいなあと思うことしばしばです。
来年が幸多き1年になりますように。

2010年12月29日水曜日

心理学特殊講義

・・・という名前なんですが、実際は社会心理学の概論を扱う授業を今学期しています。あともう少しで終了というところまで来ました。Webでシラバス、配布資料、コメント・質問とそれに対するレスを公開しています。興味のある方はどうぞご覧になって下さい。こうしたほうがいいといった改善点もありましたら、ぜひ教えて下さい。

2010年12月3日金曜日

日本認知科学会冬のシンポジウム

12月11日に、早稲田大学で日本認知科学会冬のシンポジウムが開催されます。テーマは「多感覚コミュニケーション」です。かなりの門外漢であるにもかかわらず、指定討論者として登壇予定。自分のパフォーマンスはさておき、いろいろなお話を聞くことができそうで、その点はとても楽しみです。
日本認知科学会冬のシンポジウムのWebサイト

2010年11月29日月曜日

1年経過

神戸大には昨年の12月に赴任しましたので、もうすぐ1年経ちます。ポジションや職場が変わるとやはり求められることが違うので、そのギアチェンジがまだまだできず、未だに慣れていないなあと思うことがしばしばあります。また、研究のアウトプットもなかなか出ず、負け癖から脱することができないままです。しばらく辛抱のときなのかもしれません。いい波が来たときにがんがん攻めることができるように準備するしかないですね。雌伏の時を経て、至福を得ることができますように。

2010年11月24日水曜日

日本人間行動進化学会第3回大会@神戸大

12月4日~5日、神戸大学文学部において、日本人間行動進化学会第3回大会が開催されます。学会員でないと大会に参加できないという制約があるようですが、皆様のご参加をお待ちしております。
大会のWebサイト

2010年11月4日木曜日

講演会のお知らせ

現在、京都大学を訪問されているBeth Morling先生(デラウェア大学)の講演会を神戸大学文学部において開催します。もしお時間の都合がつくようでしたら、奮ってご参加ください。

日時:2010年11月12日(金)午後1時半~
場所:神戸大学大学院人文学研究科・A棟1階 学生ホール
(アクセスについては、以下のページをご参照ください。
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/access.html)

Title: Measuring cultural difference by quantifying both products and people
Beth Morling, University of Delaware (morling@udel.edu)

Cultural psychology is, most famously, the study of how “culture and
psyche make each other up” (Shweder, 1989). Increasingly, the
research of cultural psychologists has exemplified this definition.
Researchers have captured cultural differences not just in people’s
emotions, cognitions, and self-reports, but also in tangible, public
representations of culture. These “cultural products” include
advertisements, song lyrics, websites, religious texts, and aggregated
public behaviors such as walking speed or helpfulness. We collected
and meta-analyzed studies in which cultural differences were measured
via cultural products. East Asian cultural products were found to be
more collectivistic and less individualistic than North American
cultural products, and these effect sizes were significantly larger
than those reported in previous meta-analyses of the same dimensions
in self-report. We also analyzed results for other values and
dimensions (such as power distance, positivity, hedonism, focus on
modernity, and use of an explicit message); effect sizes varied,
depending on dimension, region, and nation. We will speculate on the
complexity of the results, recommend other ways to conduct research on
cultural products, and explain why cultural products should continue
to be an important element of cultural psychology research.

2010年10月19日火曜日

中部大学「心理コロキウム」でのトーク

先週の水曜日、知人の清河幸子さんが勤めていらっしゃる中部大学でトークをしました。社会心理・文化心理の代表的な知見を紹介した内容でしたが、トーク後の感想には鋭い質問がいろいろと書かれていて、こちらも刺激を受けました。どうもありがとうございました。いくつかの質問に対して、まとめて回答を試みます。

・トークの後半で文化内比較に触れました。その中の1つとして、自発的移住と開拓の歴史が独立的自己観や個人主義を生みだしている可能性を検討した北海道での研究を紹介しました。「自発的移住と開拓の歴史」は独立的自己観や個人主義を生みだす1つの要因にすぎず、他にもいろいろ可能性があると思います。そのうちの1つが、宗教的要因、プロテスタンティズムかもしれません。マックス・ウェーバーの有名な著書の1つに「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」があります。人々が、神からの救済を求め、禁欲的な労働による社会貢献に励んだ結果として、合理的な経営・経済活動を支える精神が生まれ、それが資本主義社会を促したというものです。ある実験室実験で、プロテスタントの参加者とカソリックの参加者に対して、実際に何か労働してもらうような場面を設定し、そののちにある認知課題を行うと、プロテスタントの参加者のほうが認知課題において周辺の情報を無視しやすいことがわかりました (Sanchez-Burks, 2002)。その意味では、トークでは触れる時間がありませんでしたが、宗教を扱っていないわけではありません。

・テレビ番組でも県民性の番組があるぐらいですから、県民性に関心をもつ人は結構多いのかもしれません。北海道での研究は、そこに住んでいる人の特徴を調べたものと理解するなら、確かに県民性を扱っていることになります。ただ、県民性の研究があったとして、それと大きく違う点は、おそらくその地域の社会環境や歴史を踏まえ、その結果として心の性質を人がもつように至ったという社会環境と心の性質との関連性を強調しているところだと思います。何らかの県民性が存在することは私も疑っていませんし、そのことは面白いのですが、結局、そこで「なぜそういった特徴が存在するのだ」と考えた時に、それに対して個人を超えた社会レベルでの説明が可能かどうかというところが重要で、もしも説明が可能でなければ、残念ながらバラエティ番組のターゲットにはなるけど、研究の対象にはならないということなのかもしれません。

・トークの後の質問にもありましたが、確かにこれまでの研究からアフリカというのはすっぽり抜けてしまっています。非常に限られたデータの結果によると、アフリカにおける人々も非常に周辺の状況に影響を受けやすいことがわかっています。1つの可能性として、一般的に人は周囲の情報に影響を受けやすいのだけど、非常に一部の限られた文化における人々、特にアメリカ人が特殊で、周囲の情報を比較的容易に無視できるということなのかもしれません。このあたりは、まだまだ今後研究を積み重ねないとわからない点です。

・最初に、Milgram、Asch、Sherifの研究を通じて、「状況の力」を紹介しました。無意識のうちに周囲からの影響を受け、それに合った行動をしてしまうことは興味深いことでもあり、やや空恐ろしいことでもあります。また倫理的にも問題がある可能性があります。特にMilgramの実験や、また紹介しませんでしたがZimbardoがスタンフォード大学で行った刑務所実験では、そのような問題が発生しています。そのため、それ以降、特にアメリカの大学・研究機関では、実験を実施する際にその実験内容に倫理的に問題がないか審査するのが慣習で、その審査をパスしないと実験実施ができないことになっています。

2010年10月2日土曜日

再び大学院オープンキャンパス

12月1日(水)の午後に神戸大学大学院人文学研究科のオープンキャンパス(第II期)が開催されます。詳細は、こちらをご覧ください。個人的には、一緒に文化心理学徒として研究してくれる大学院生を募集しています。

2010年9月22日水曜日

学会シーズン

今年の9月は、例年にも増していろいろな学会が重なっているような感じがしました。学会に参加することには、いろいろな人に会い、いろいろな話を聞くことのメリットはあるものの、体力的そして精神的に摩耗するというデメリットもあります。そういったメリット、デメリットを考慮しながらうまく選択していかないと捌ききれません。もっとも研究者としてどのステージにいるかによって、そんなことも言ってられないのかもしれませんが。

私自身は、実験社会科学カンファレンス(一橋大学)で研究発表をした次の週に、日本社会心理学会でのシンポでトークをし、連続で日本認知科学会の大会を運営委員としてサポートし、そこでワークショップも企画するというスケジュールでした。その中でも社心でのシンポの発表が重責だったのですが、トークの時間が短いのに余計なことを話してしまい(私の悪い癖です)、肝心なことを十分に言えませんでした。具体的には、その前に書きこんだCultural Neuroscienceに関する内容の最後の段落に相当すること、つまりマクロとしての文化を決して軽視しているわけではないという点を明確に言葉として表現することができませんでした。誘因メカニズムを曖昧・不在にしているが、今後もそれを見ていかないわけではないというところは、もちろんマクロとしての文化を意識していたのですが、そういった意識を明確に表現できなかったのは失敗でした。

2010年8月17日火曜日

Cultural Neuroscienceの特集@SCAN

Social Cognitive and Affective Neuroscience誌で、Cultural Neuroscienceの特集が組まれ、私が携わった研究も掲載されています。私の所属先からこの最新号の目次とアブストラクトしか見ることができないので、内容については何とも言えないのですが、思ったよりもかなり多くの論文が掲載されていて驚きました。もっともすべてが実証研究というわけではなく、レビューもそれなりの割合含まれているようなので、関心は高いけどまだまだといった感じでしょうか。

ここ2年ぐらい、残念ながらこの領域に対する私の考えにあまり進展がないのですが、この手の研究を進めることの良い点と不満を思いつく限り書いてみます。

良い点は、認知の文化差という物言いをする際、文化という要因が情報処理のプロセスのどの段階で影響を与えるのか、また情報処理のメカニズムを考える際、文化差がどのように表現されるのかという問いに対して、これまでの反応時間をもとにした研究では限界がありました。しかしfMRIやERPなどのアプローチを用いることで、それらの問いに対して示唆を若干与えることができるようになったと思います。ある情報を処理する際に異なる文化の人々は異なる脳部位を使っているという仮説はナイーブすぎるというのがその1つの例です。またERPもうまく使えば、P300等の指標に注目することで、処理のかなり早い段階から文化差が見られることもわかってきています。

不満として、これは正直なところ何を知りたいのかに依存すると思うのですが、マクロ現象としての文化を説明する際、例えば人の神経基盤の文化差がわかったところで、それはどう貢献するのかというのがよくわからないというのがあると思います。つまり何を説明したいかによっては、行動を見れば十分で、神経基盤における知見が積まれてもそれは冗長だという反応はあるかもしれません。「マクロ現象としての文化を想定すると、文化Aではある状況のもとでは人は行動Aをとりますが、文化Bではその状況のもとでは人は行動Bをとります。また別の状況では、行動A'と行動B'という対比が出てきます。そういった行動の差異と対応する形で、神経基盤も異なります」というのが今のところ可能なアプローチで、おそらく今後も続くと思いますが、個人の情報処理の仕方に関心を置かない限り、単に昔の知見の焼き直しに過ぎないという反応があって当然でしょう。

私はもともと個人の情報処理の仕方に関心がある人間で、それ故にこの領域にコミットメントすることは本望なわけですが、もちろんだからといってマクロ現象としての文化を軽視しているわけではありません。当該の文化におけるさまざまな相互作用を司るルールが私たちの物の見方を作り、その相互作用が埋め込まれた状況や物事に付された意味を私たちは能動的に理解しようとしています。そしてある一定の物の見方によって生まれる行動パターンがそのルールの維持・変容につながります。ただ現状では、そういった理論的な背景を前提としているという枕詞に終始しがちです。これは社会心理学者がこの分野に切り込んでいく上で、克服しないといけない点かもしれません。克服できないような気もするのですが、ただこれを前面に出していかないと社会心理学の立場から発信していく意義はなくなるように思います。

2010年8月16日月曜日

日本認知科学会第27回大会@神大

学会員ということもあり、標記の件、お手伝いを少ししています。いろいろな学会と重なっていますが、どうぞよろしかったらお立ち寄り下さい。
日本認知科学会第27回大会@神大

最終日の夕方(9月19日、午後5時半~)、社会心理系のワークショップを企画しています。

「公平性の基盤:社会・発達心理、比較認知科学によるアプローチ」
企画: 石井敬子(神戸大学),岡田浩之(玉川大学)
話題提供者: 高岸治人(北海道大学),Joanna Schug(北海道大学),岡田浩之(玉川大学),瀧本彩加(京都大学)
指定討論者: 大坪庸介(神戸大学)

2010年8月11日水曜日

LEBS創刊

日本人間行動進化学会の学会誌(Letters on Evolutionary Behavioral Science (LEBS) )が創刊されました。
http://lebs.hbesj.org/

若干、分野がずれることもあり、学会には数回しか顔を出したことがないのですが、編集委員の1人として名前が入っていたりします。

2010年7月30日金曜日

近況

神戸には昨年の12月という中途半端な時期に赴任したため、今学期が神戸に来て初めてのフルの学期でした。自転車操業になってしまいましたが、ともかく無事に終わって、ほっとしています。

7月7日~11日、メルボルンで開催されたInternational Association of Cross-Cultural Psychologyに参加し、ウィスコンシン大学の宮本さんとやっている研究を口頭発表してきました。練習不足のプレゼンだったので、思い出すと穴があったら入りたい気分になります・・・。それにしても往復で機中泊をすると、オーストラリアの場合、それは東京ー大阪の夜行バスに相当するわけで、特に今回のように授業の合間を縫って行くと、猛烈なダメージを受けることを学習しました。
Ishii, K., & Miyamoto Y. (2010). Cultural differences in preference for coloring. Presentation at the 20th International Congress of Cross-Cultural Psychology, Melbourne, Australia.

あと、論文が1本アクセプトされました。ものすごく長い時間がかかりましたが、ともかくミシガンにいた頃必死になって集めたデータが形になり、うれしいです。
Ishii, K., & Kitayama, S. (in press). Outgroup homogeneity effect in perception: An exploration with Ebbinghaus illusion. Asian Journal of Social Psychology.

2010年6月22日火曜日

大学院オープンキャンパス

7月7日(水)に神戸大学大学院人文学研究科のオープンキャンパスが開催されます。詳細は、以下のwebpageをご覧ください(間の悪いことに、私はその日からメルボルンでの学会に行くことになっていて、不在の予定です・・・)。
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/opencampus/open_campus.html

2010年5月31日月曜日

ワークショップのお知らせ

6月10日(木)に以下のワークショップを開催します。もしお時間の都合がつくようでしたら、奮ってご参加ください。

Workshop on linguistic and cultural influences on cognition
日時:6月10日(木)午後2時半~
場所:神戸大学大学院人文学研究科・A棟1階 学生ホール
(アクセスについては、以下のページをご参照ください。
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/access.html

2:30-3:30pm 菊谷まり子(エセックス大学心理学部)
"Categorical perception for unfamiliar faces: Effect of covert and
overt face learning"
3:30-4:30pm 宮本百合(ウィスコンシン大学心理学部)
「認知の文化・対人的基盤:影響者は分析的に考えるか」

菊谷さんのwebpage
http://www.essex.ac.uk/psychology/psy/PEOPLE/resStaff/kikutani.html
宮本さんのwebpage
http://glial.psych.wisc.edu/index.php/psychsplashfacstaff/114

2010年5月30日日曜日

再びBangor



3月に訪問して研究の打ち合わせをしたBangorを再訪し、今度はデータ収集に勤しんでいます。Vocal Stroopの実験でERPを指標に使ったことはありますが、あのときは共同研究者がデータ収集をしてくれましたので、実際に自分が実験者になって脳波を使った研究をするのはこれが初めてです。残念ながら10年前とは異なり、物覚えも悪くなり、フットワークも重くなってしまった今、なかなか作業に慣れず、落ち込む日々でした(というか、日々です)。ただ、さまざまなことを放置プレイにして時間を作り(帰国後のことを考えると頭が痛いです・・・)、はるばる極東から大英帝国の果てにやってきたわけですから、いろいろなことを学習して、Cultural neuro系の今後の研究につなげることができればと思っています。

2010年4月19日月曜日

SES、コントロール感、そして文脈依存

昨年末のJPSPに、BerkeleyのKeltnerたちが表題の内容に関する論文を載せました。平たく言えば、主観的なSESが高いと文脈依存の程度は弱いのですが、その傾向はコントロール感に媒介されていて、つまり主観的なSESが高いとコントロール感も高く、そしてコントロール感が高い人ほど文脈依存はあまりしないというものです。個人的に興味深い点は2点あって、1つは学歴や収入といった客観的なSESの指標では効果が出てこないこと、もう1つはアメリカ人のサンプルなので、もし比較文化的に展開した場合にどうなるのかという点です。ちょうど3回生の実験実習というのがあるので、ここぞとばかりにその学生たちと一緒に試しにデータをとってみることにしました。個人的にはあまりSESに手を出したくなかったのですが、まあやってみたらやってみたで何かわかることがあるかもしれません。

Kraus, M. W., Piff, P. K., & Keltner, D. (2009). Social class, sense of control, & social explanation. Journal of Personality and Social Psychology, 97, 992-1004.

2010年4月18日日曜日

授業

心理学演習という授業で、以下の本を読むことにしました。ちょっとジャイアンツの岡崎がセカンドを守っているような危うさがありますが(すみません、私にしかわからない例えで)。

Michael Tomasello "Why we cooperate" [Amazon]


Richard Nisbett "Intelligence and how to get it" [Amazon]

UCSB


年度が変わって早々、研究打ち合わせのためにUCSBに行ってきました。かなりのハードスケジュールでしたが、フットワークの良さと根性ぐらいしか取り絵がないので、まあ致し方ないです。しかも共同研究の内容が私的にはchallengingなものなので、どんなことになるのか皆目見当がつきません。それなりの結果が出るといいのですが。
それにしてもTwitterをやりだすと、そっちにぶつぶつつぶやいてしまうため、こちらはさらに更新速度ダウンという感じです・・・。

2010年3月17日水曜日

宇宙飛行士・野口さんからの写真




野口さんから送られてくる写真はどれも興味深いのですが、やはり自分が住んでいたところや今住んでいるところが写っているものは格別ですね。上から順に東京、札幌、神戸。札幌の写真、分かる人にはわかる暗黒の北大とその近くのまばゆいススキノとのコントラストが個人的には傑作です。さて、明日(というか今日)は京大で研究会。野口さんがとった京都の写真ってあったかな?

追記:翌朝、Twitterで野口さんが京都の写真にリンクをはってくれていました。感謝!

2010年3月14日日曜日

Bangor


Bangor大学(イギリス)のESRC Centre for Research on Bilingualismからお金をいただき、Visiting researcherとして少しの間Bangorに滞在して、共同研究をすることになりました。Vocal Stroopの研究をして以来、Billingualismへの拡張を考えてはいたものの、なかなかできなかったため、個人的には非常にいい機会です。とはいえ、Vocal Stroopをずっとやっているくせに、言語のことは知りませんし、どうしても言語を吹っ飛ばして文化の話にしてしまう癖があるせいか、どういった研究をするか個人的に埒があかない状態が続き、そのせいかこの件をずるずると後回しにしていました。しかしさすがに考えないといけない時期にきたので、思い切ってBangorに行って、共同研究のネタを話し合ってきました。

このセンターには、同級生の星野さんがいます。今回の滞在にあたって多大なお世話になりました。どうもありがとう。そしてまたお世話になります。実は最近のVocal Stroopの研究も同級生の小林さんとやったのですが、今回も同級生つながりでおもしろそうな研究ができそうです。

2010年3月2日火曜日

研究会「潜在認知への多面的アプローチ」

2月はあっという間に終わってしまい、かなり反省しています。今月の20日に標記の研究会で発表することになっています。詳細については、日本認知心理学会のイベント情報をご覧下さい。

2010年2月5日金曜日

ワークショップ(2月13日、神戸大)

Dovを囲んでのワークショップのお知らせです。
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北海道大学グローバルCOE「心の社会性に関する教育研究拠点」の招聘で、Dov Cohen先生が来日されます。神戸大では、Dov Cohen先生を囲み、特定領域研究「実験社会科学」との共催で、2月13日(土)に以下のワークショップを開催することになりました。お忙しい時期かと思いますが、皆様、奮ってご参加ください。

Workshop on Perspectives in Evolutionary and Cultural Psychology
日時:2月13日(土)午後1時半~
場所:神戸大学人文学研究科・A棟1階 学生ホール
(アクセスについては、以下のページをご参照ください。
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/access.html)

1:30-2:00pm 大坪庸介(神戸大学)"Why Are Apologies Every So Often Costly?"
2:00-2:30pm 渡邊えすか(神戸大学)"Egalitarians Make a Costly Apology to a Stranger"
2:40-4:00pm Dov Cohen (University of Illinois at Urbana-Champaign)
"Within- and between-culture variation: Acting and governing virtuously in Honor, Dignity, and Face cultures"

企画・司会:石井敬子(神戸大学)
トークはすべて英語で、通訳はつきません。

・通常、土曜日は、神戸大学人文学研究科の正面玄関が閉まっていますが、ワークショップの時間に合わせその玄関を開ける予定にしております。ただし、事務からの要請で、開始後玄関を閉めさせていただきますので、もしも当日遅れて参加されることが事前にわかっているようでしたら、念のため石井宛にご一報ください。

・講演終了後、午後6時半から三宮周辺で懇親会を予定しております。懇親会参加ご希望の方は2月11日(木)までに石井宛にご連絡ください。ワークショップへの参加の事前登録は必要ありません。

連絡先:石井敬子(phone: 078-803-5518、e-mail: ishii@lit.kobe-u.ac.jp)

2010年1月25日月曜日

予定

・SPSP@Vegas(Cultural Psychのpre-conferenceでポスター発表。あと、共著者として入っているポスターが1件あり。)
・集中講義(神戸大、2月4, 5, 8, 9日)。社会心理学であれば半期分の講義をしたことはあるのですが、文化心理学では初めてなので、一から作っています。難しいです。もう典型的日本人の私としては、こういうとき、あれもこれもになってしまうのです。
・Dov Cohenのトーク(2月13日@神戸大)。北大GCOEが招聘し、北大では2月10日にトークが予定されています。また宣伝します。

2010年1月4日月曜日

あけましておめでとうございます

今年もここに何か書けるよう、頑張っていきます。よろしくお願いします。昨年末は、新千歳空港でスタックしてから、結構大変な目に遭いまして、熱を出しながらの年越しになりました。体に気をつけて、何とかこの冬を乗り切りたいものです。

ちょうど1年前、泣きながら?原稿を書いていたものが本になりました。いろんな意味で私はこの本の中で浮いている気もするのですが、それはともかくとして、よろしかったらどうぞ手にとってみてください。

石黒広昭・亀田達也(編)「文化と実践」(新曜社)