2011年1月26日水曜日

Accept

新年が明けてうっかりしていたらもう1月も終わり・・・いやまだ5日あるっていう感じでしょうか。今年もよろしくお願いします。

twitterではつぶやいてしまったのですが、新年早々、論文が1つアクセプトされました。2006年の夏に北大に再び戻り、翌年、院生を初めてもったのですが、そのときに一緒にやりだした研究だったため、今回は特に感慨深いです。

Ishii, K., Miyamoto, Y., Niedenthal, P. M., & Mayama, K. (accepted). When your smile fades away: Cultural differences in sensitivity to the disappearance of smiles. Social Psychological and Personality Science.

論文の内容を単純に紹介すると、KYという言葉が少し前もてはやされましたが、日本では相手の期待に沿って、それに合わせることが求められやすいため、人々はそれがうまくいっているかどうかのシグナルに対して敏感に判断しやすいと考えられます。そのシグナルの1つとして、この研究では他者の笑顔の消失に注目しました。相手の笑顔が消えていくというのは、その場において適切な行動をしていないことのシグナルとして日本で機能しているのであれば、アメリカ人と比較した場合、日本人は特にそういった刺激に対して敏感に判断する、つまり笑顔が消えたと非常に早く判断すると考えられます。結果はこうした予測を支持するものでした。またこうした文化差は、アタッチメントに関する不安の程度によっても媒介されることもわかりました。

さて、SPSPに行ってきます。友人に会えるのを楽しみにしています。