今年の9月は、例年にも増していろいろな学会が重なっているような感じがしました。学会に参加することには、いろいろな人に会い、いろいろな話を聞くことのメリットはあるものの、体力的そして精神的に摩耗するというデメリットもあります。そういったメリット、デメリットを考慮しながらうまく選択していかないと捌ききれません。もっとも研究者としてどのステージにいるかによって、そんなことも言ってられないのかもしれませんが。
私自身は、実験社会科学カンファレンス(一橋大学)で研究発表をした次の週に、日本社会心理学会でのシンポでトークをし、連続で日本認知科学会の大会を運営委員としてサポートし、そこでワークショップも企画するというスケジュールでした。その中でも社心でのシンポの発表が重責だったのですが、トークの時間が短いのに余計なことを話してしまい(私の悪い癖です)、肝心なことを十分に言えませんでした。具体的には、その前に書きこんだCultural Neuroscienceに関する内容の最後の段落に相当すること、つまりマクロとしての文化を決して軽視しているわけではないという点を明確に言葉として表現することができませんでした。誘因メカニズムを曖昧・不在にしているが、今後もそれを見ていかないわけではないというところは、もちろんマクロとしての文化を意識していたのですが、そういった意識を明確に表現できなかったのは失敗でした。
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