2010年4月19日月曜日

SES、コントロール感、そして文脈依存

昨年末のJPSPに、BerkeleyのKeltnerたちが表題の内容に関する論文を載せました。平たく言えば、主観的なSESが高いと文脈依存の程度は弱いのですが、その傾向はコントロール感に媒介されていて、つまり主観的なSESが高いとコントロール感も高く、そしてコントロール感が高い人ほど文脈依存はあまりしないというものです。個人的に興味深い点は2点あって、1つは学歴や収入といった客観的なSESの指標では効果が出てこないこと、もう1つはアメリカ人のサンプルなので、もし比較文化的に展開した場合にどうなるのかという点です。ちょうど3回生の実験実習というのがあるので、ここぞとばかりにその学生たちと一緒に試しにデータをとってみることにしました。個人的にはあまりSESに手を出したくなかったのですが、まあやってみたらやってみたで何かわかることがあるかもしれません。

Kraus, M. W., Piff, P. K., & Keltner, D. (2009). Social class, sense of control, & social explanation. Journal of Personality and Social Psychology, 97, 992-1004.

2010年4月18日日曜日

授業

心理学演習という授業で、以下の本を読むことにしました。ちょっとジャイアンツの岡崎がセカンドを守っているような危うさがありますが(すみません、私にしかわからない例えで)。

Michael Tomasello "Why we cooperate" [Amazon]


Richard Nisbett "Intelligence and how to get it" [Amazon]

UCSB


年度が変わって早々、研究打ち合わせのためにUCSBに行ってきました。かなりのハードスケジュールでしたが、フットワークの良さと根性ぐらいしか取り絵がないので、まあ致し方ないです。しかも共同研究の内容が私的にはchallengingなものなので、どんなことになるのか皆目見当がつきません。それなりの結果が出るといいのですが。
それにしてもTwitterをやりだすと、そっちにぶつぶつつぶやいてしまうため、こちらはさらに更新速度ダウンという感じです・・・。

2010年3月17日水曜日

宇宙飛行士・野口さんからの写真




野口さんから送られてくる写真はどれも興味深いのですが、やはり自分が住んでいたところや今住んでいるところが写っているものは格別ですね。上から順に東京、札幌、神戸。札幌の写真、分かる人にはわかる暗黒の北大とその近くのまばゆいススキノとのコントラストが個人的には傑作です。さて、明日(というか今日)は京大で研究会。野口さんがとった京都の写真ってあったかな?

追記:翌朝、Twitterで野口さんが京都の写真にリンクをはってくれていました。感謝!

2010年3月14日日曜日

Bangor


Bangor大学(イギリス)のESRC Centre for Research on Bilingualismからお金をいただき、Visiting researcherとして少しの間Bangorに滞在して、共同研究をすることになりました。Vocal Stroopの研究をして以来、Billingualismへの拡張を考えてはいたものの、なかなかできなかったため、個人的には非常にいい機会です。とはいえ、Vocal Stroopをずっとやっているくせに、言語のことは知りませんし、どうしても言語を吹っ飛ばして文化の話にしてしまう癖があるせいか、どういった研究をするか個人的に埒があかない状態が続き、そのせいかこの件をずるずると後回しにしていました。しかしさすがに考えないといけない時期にきたので、思い切ってBangorに行って、共同研究のネタを話し合ってきました。

このセンターには、同級生の星野さんがいます。今回の滞在にあたって多大なお世話になりました。どうもありがとう。そしてまたお世話になります。実は最近のVocal Stroopの研究も同級生の小林さんとやったのですが、今回も同級生つながりでおもしろそうな研究ができそうです。

2010年3月2日火曜日

研究会「潜在認知への多面的アプローチ」

2月はあっという間に終わってしまい、かなり反省しています。今月の20日に標記の研究会で発表することになっています。詳細については、日本認知心理学会のイベント情報をご覧下さい。

2010年2月5日金曜日

ワークショップ(2月13日、神戸大)

Dovを囲んでのワークショップのお知らせです。
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北海道大学グローバルCOE「心の社会性に関する教育研究拠点」の招聘で、Dov Cohen先生が来日されます。神戸大では、Dov Cohen先生を囲み、特定領域研究「実験社会科学」との共催で、2月13日(土)に以下のワークショップを開催することになりました。お忙しい時期かと思いますが、皆様、奮ってご参加ください。

Workshop on Perspectives in Evolutionary and Cultural Psychology
日時:2月13日(土)午後1時半~
場所:神戸大学人文学研究科・A棟1階 学生ホール
(アクセスについては、以下のページをご参照ください。
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/access.html)

1:30-2:00pm 大坪庸介(神戸大学)"Why Are Apologies Every So Often Costly?"
2:00-2:30pm 渡邊えすか(神戸大学)"Egalitarians Make a Costly Apology to a Stranger"
2:40-4:00pm Dov Cohen (University of Illinois at Urbana-Champaign)
"Within- and between-culture variation: Acting and governing virtuously in Honor, Dignity, and Face cultures"

企画・司会:石井敬子(神戸大学)
トークはすべて英語で、通訳はつきません。

・通常、土曜日は、神戸大学人文学研究科の正面玄関が閉まっていますが、ワークショップの時間に合わせその玄関を開ける予定にしております。ただし、事務からの要請で、開始後玄関を閉めさせていただきますので、もしも当日遅れて参加されることが事前にわかっているようでしたら、念のため石井宛にご一報ください。

・講演終了後、午後6時半から三宮周辺で懇親会を予定しております。懇親会参加ご希望の方は2月11日(木)までに石井宛にご連絡ください。ワークショップへの参加の事前登録は必要ありません。

連絡先:石井敬子(phone: 078-803-5518、e-mail: ishii@lit.kobe-u.ac.jp)